研究留学の健康保険

研究留学の健康保険

米国大学・研究機関の健康保険は、留学先でのポジションが有給か無給かによって異なります。有給ポジションの場合は、職員用の健康保険が用意されます。
他方、無給ポジションの場合は、大学のJビザ保険条件をクリアできる保険への加入を要求されます。案内される保険および加入条件は、大学によって異なりますが、大まかに言いますと以下の3通りの加入パターンがあります。

  • 1.学生用の保険に加入する。
  • 2.大学のJ-1 Scholar用の保険に加入する。
  • 3.民間の保険プランに加入する。

米国の健康保険の主流は?

米国の健康保険は、PPO(Preferred Provider Organization)系とHMO(Health Maintenance Organization)系の2つのタイプに分類されます。大学が提供する保険のほとんどが、いずれかに属しています。

PPOとHMOの違いは、一言でいいますと、利用できる医療機関(総合病院やクリニック)が限定されているか否かです。PPOは医療機関の利用に制限はありません。但し、PPOは提携医療機関と非提携医療機関との給付条件に差をつけています。保険加入者は、自己負担の多くなる非提携医療機関の利用を避けることになり、結果として、保険会社は、保険加入者に提携医療機関の利用を誘導することになります。

他方、HMOは、利用できる医療機関を指定しているので、任意に医療機関を選べません。その代り、HMOの保険料は、PPOよりも割安です。